九六式25mmディテールアップ法 – 1/700で樅型駆逐艦をつくる: 10

タイトルがこんなだが、「25mm機銃を」ディテールアップするのではなく、「25mm機銃で」ディテールアップをする話なので、お間違え無きよう。

九六式25mmディテールアップ法9月ギリギリ駆け込み更新!!……いや、別に9月だから特に意味があるネタではないのだけど、なんとなく。

タイトルがこんなだが、「25mm機銃を」ディテールアップするのではなく、「25mm機銃で」ディテールアップをする話なので、お間違え無きよう。

“九六式25mmディテールアップ法 – 1/700で樅型駆逐艦をつくる: 10” の続きを読む

四角い顔の「樅型」と、狐顔の「蔦型」 – 1/700で樅型駆逐艦をつくる: 9

四角い顔の「樅型」と、狐顔の「蔦型」ハセガワ製「樅」「若竹」のキットの、全長不足に次ぐ難点は、両者の艦橋形状が一緒のものであるという前提で、どっちつかずの姿で設計されていることだと思う。

どちらで製作するにも、それ相応の手間が掛かってしまう。ましてや、存在自体が知られていない「蔦型」として製作するに至っては、何をかいわんや、である。
逆に言えば、ここの形をしっかり抑えておけば、決して別の艦には見えない、ともいえる。

“四角い顔の「樅型」と、狐顔の「蔦型」 – 1/700で樅型駆逐艦をつくる: 9” の続きを読む

マイナー艦の資料は一期一会 – 1/700で樅型駆逐艦をつくる: 8

資料は新しいほど情報量が多い、とは限らない。 特に商業ベースで刊行される場合は、人気モノ以外の情報はどんどん失われていく場合もままあるのだ。

すぐにできることを先延ばしにしてもロクなことはない、というのは夏休みの宿題に限った話ではない。
危うく、今までの全ての作業が無駄になるところだった

“マイナー艦の資料は一期一会 – 1/700で樅型駆逐艦をつくる: 8” の続きを読む

軌条には平行を、側面形にはメリハリを – 1/700で樅型駆逐艦をつくる: 7

垂直方向のバランスって、実はディテール以上に艦船模型のスケール感を左右するんじゃなかろうか。

軌条には平行を、側面形にはメリハリをMG誌系のケレン味つゆだくのコピーライティングに慣れていると、MA誌系のソレはなんか枯れた感じに見えてしまう。
MA系作例をお手本に工作しようとすると、いとも簡単そうに淡々と記述されている事が、時折えらく高難易度で悶絶させられる。

この感覚、他にどこかで…と、思い出してみたらアレだ、「ボブの絵画教室」!

「ね、簡単でしょう?」

5インチの筆があると、なんでも描ける気がするんだよなあ。

“軌条には平行を、側面形にはメリハリを – 1/700で樅型駆逐艦をつくる: 7” の続きを読む

円形の砲座は、果たしてどこまで円形なのか? – 1/700で樅型駆逐艦をつくる: 6

現物と模型的見栄え、物理的制約の狭間で、どうやって説得力のある表現をするか悩むのは、スケールモデルならではの醍醐味。

模型も1/700と縮尺幅が大きくなってくると、「物理的な正確性」が「イメージの中のあるべきかたち」に負けてしまうことがままある。
そこを、うまい具合に両者並び立つ程度の「造形的ウソ」がつける人になりたい。

“円形の砲座は、果たしてどこまで円形なのか? – 1/700で樅型駆逐艦をつくる: 6” の続きを読む

モノグサ者の上構工作術 – 1/700で樅型駆逐艦をつくる: 5

インジェクションキットの小部品の抜きテーパーを修正していると、結局、面倒臭くなって自作してしまうという罠。

どうにも夏に弱い。
工作自体は先週末に終わっていたにもかかわらず、帰宅して記事を書こうとすると力尽きて寝てしまう。
冬は、まだか。

“モノグサ者の上構工作術 – 1/700で樅型駆逐艦をつくる: 5” の続きを読む

船体を、延ばし拡げて、腰を落とす (字余り) – 1/700で樅型駆逐艦をつくる: 4

ハセガワの1/700駆逐艦「樅」のキットは、全長が短く乾舷が高いため、実艦の写真と見比べると腰高でオモチャっぽく見える。とりあえず、手の赴くままに切った貼ったしてみる。

製作記事を開始してから3ヶ月目にして、やっとこさ工作の話である。
我乍ら、呆れるばかりの下準備の長さだ。

しかし、数年ぶりにプラスチックを削る感触は、実に心地好い。
やはり自分は模型作りが好きなのだと再認識させられた。

“船体を、延ばし拡げて、腰を落とす (字余り) – 1/700で樅型駆逐艦をつくる: 4″ の続きを読む

「樅型」「蔦型」「若竹型」の簡単な? 見分け方 – 1/700で樅型駆逐艦をつくる: 3

一見同じように思える、「樅」~「若竹」の八八艦隊計画下の二等駆逐艦群、実は意外に細部が違った。

「樅型」「蔦型」「若竹型」の簡単な? 見分け方

前回の記事から更に約1か月、まさか未だに下調べが終わらないとは予測していなかった。

はたして、自分の趣味は「模型製作」なのか、「模型製作の下調べ」なのか……。

そして、炸裂する福井御大の罠とは!?

“「樅型」「蔦型」「若竹型」の簡単な? 見分け方 – 1/700で樅型駆逐艦をつくる: 3” の続きを読む

「樅型」と「若竹型」の間に「蔦型」があった? – 1/700で樅型駆逐艦をつくる: 2

定番資料の光人社「日本の軍艦」や海人社「日本駆逐艦史」にも記載がない、でも、調べれば調べるほど「蔦型駆逐艦」が存在したとしか思えないのだ。

前回の記事から約半月、早く先に進みたい云々と書いておいて、いまだ資料の山の中である。
ひとたび気になると無視できなくなるのだ。 私の「調べもの欲」は持病に近い。
はたして、製作に掛かれるのはいつの日か。

“「樅型」と「若竹型」の間に「蔦型」があった? – 1/700で樅型駆逐艦をつくる: 2” の続きを読む

「長さ」と「全長」の悩ましい関係 – 1/700で樅型駆逐艦をつくる: 1

長さ、全長、垂線間長、とかく船に関する長さの数字はややこしい。 そしていつも模型ができてから間違いに気付いて悶絶するのだ。

製作にかかる前に、まずは資料を見て修正点を洗い出す。
特に、船体寸法などは、最初の内に修正をしておかないと後々泣きを見る事になるので。(実体験)

“「長さ」と「全長」の悩ましい関係 – 1/700で樅型駆逐艦をつくる: 1” の続きを読む