「買った塗料の色が瓶の蓋やメーカー見本と全く別物と知り、夜も8時間しか眠れない」みたいなのが少しでも減るかもしれない、各社の模型用塗料から実測した、修正マンセル表色系に基づいた色の値 (以下、修正マンセル値) の一覧。
藤色・紫色篇では、修正マンセル値の色相記号が「10PB~10RP」の青紫~紫~赤紫系の色を収録。
いまのところは、模型とその周辺雑記。
「買った塗料の色が瓶の蓋やメーカー見本と全く別物と知り、夜も8時間しか眠れない」みたいなのが少しでも減るかもしれない、各社の模型用塗料から実測した、修正マンセル表色系に基づいた色の値 (以下、修正マンセル値) の一覧。
藤色・紫色篇では、修正マンセル値の色相記号が「10PB~10RP」の青紫~紫~赤紫系の色を収録。
この記事を書いている2023年秋から見ると、この「プリンス・オブ・ウェールズ」(以下、「PoW」)を塗っていたのは約5年前の出来事になるのだが、こう云った後追いまとめ記事の辛いところで、「今となっては明らかにおかしいのだが、製作記事なのでそのまま紹介せざるを得ない」と云う事がまま起こってしまう。
すなわち、本稿の「PoW」の塗装については、写真をあまり信用しないで欲しい。
それはいかなる理由か?
“再び、戦間期~第二次大戦初期におけるイギリス本国艦隊の色調を考える – 1/700でKGV級戦艦プリンス・オブ・ウェールズをつくる: 10” の続きを読む
キットのポンポン砲はフライホークらしいメリハリの利いた彫刻で、非常にフォトジェニックだが全体にちょっとムッチリした感じがする。
そこで、以前イラストリアスを作った際にギリギリ間に合わなかったナノドレ版のレビューも兼ねて両者を比較してみる。6年前の製品なので今更ではあるが。
見た目だけならWW2最強対空兵器と名高い(?)「ヴィッカース QF 2ポンド砲」、通称「ポンポン砲」その知名度の割に良い造形のプラパーツに恵まれなかったのだが、近年フライホーク(以下、「鷹翔」)とファインモールドのナノ・ドレッド(以下、「ナノドレ」)から相次いで素晴らしいモールドのポンポン砲が登場した。
キットのポンポン砲はフライホークらしいメリハリの利いた彫刻で、非常にフォトジェニックだが全体にちょっとムッチリした感じがする。
そこで、以前イラストリアスを作った際にギリギリ間に合わなかったナノドレ版(そして、自作した途端にナノドレ版が発売されると云う、例のジンクスが発動)のレビューも兼ねて両者を比較してみる。6年前の製品なので今更ではあるが。
“フライホーク VS ナノ・ドレッド、ハイディティール系両雄のポンポン砲を比較する – 1/700でKGV級戦艦プリンス・オブ・ウェールズをつくる: 9” の続きを読む
高角砲や対空機銃の管制に使われる対空レーダー、フライホークの「プリンス・オブ・ウェールズ 豪華版」にはエッチング製のアンテナが付属している。
これをそのまま組めば、手軽に精密でスケール感に見合うレーダーアンテナが再現できる……と思いきやさにあらず。
“レーダーアンテナに敢えてエッチングを使わない、と云う選択 – 1/700でKGV級戦艦プリンス・オブ・ウェールズをつくる: 8” の続きを読む
「プリンス・オブ・ウェールズ」(以下、「PoW」) の副錨について、以前ツィッタァにて、キットの副錨が撤去状態なのは同型艦の写真からの誤認ではないか、と書いた。
しかし、そうではなかったのだ。写真からは撤去のタイミングが数日単位で絞り込めるのだが、状況としては不可解なものであった。
“副錨はニューファンドランドに消えた – 1/700でKGV級戦艦プリンス・オブ・ウェールズをつくる: 7” の続きを読む
船体中央部にある1対のクレーン、豪華版キットにはエッチングパーツが付属している。こう云ったトラス構造の部品はフォトエッチングの最も得意とする表現だが、その一方で随所に薄板を組み合わせるが故の表現の限界も目立ってしまう。そこで今回はそうした「エッチングパーツゆえの弱み」の部分に着目し、自然に見せる工夫をしてみようと思う。
“クレーンの「エッチングパーツ臭さ」を抜いてみる – 1/700でKGV級戦艦プリンス・オブ・ウェールズをつくる: 5” の続きを読む
なんか見覚えはあるけど、それが何者なのか、素材は何なのか、よく判らないままキット指定通りに作って塗るのはモヤモヤする。こう云うとこで手が止まると、完成遅れるんだよねェ。
“筏に載ってる束状のアレ – 1/700でKGV級戦艦プリンス・オブ・ウェールズをつくる: 4” の続きを読む精細な彫刻ゆえかフライホークのプラはかなり柔らかい。ある程度の年齢の方ならビッグワンガムっぽい感じの軟質プラと云うと伝わるだろうか。この弊害が顕著に出てしまうのがマストで、限りなく細く成形されているがゆえに曲がりやすく歪みやすい。
“柔らかく歪みやすいマストを金属化する – 1/700でKGV級戦艦プリンス・オブ・ウェールズをつくる: 3” の続きを読むキットの船体は目立つ寸法差異もなく、艦首フレアの感じなど実物の印象を良く捉えていると思う。ただ、いくつか気になる点があり、しかも修正難度が割と高いので、完璧を目指すと大変かもしれない。
“船体は大難を避け、小修整で折り合いをつける – 1/700でKGV級戦艦プリンス・オブ・ウェールズをつくる: 2” の続きを読む序論で述べた通り、今回は最終時のキットをデンマーク海峡海戦時として製作している。まずは、その差異を洗い出してみようと思う。
“デンマーク海峡海戦時との違いを洗い出す – 1/700でKGV級戦艦プリンス・オブ・ウェールズをつくる: 1” の続きを読む