本体塗装はまだ先なのだが、工程上先に塗るべき個所が幾つかあるので、色彩設計を先に進める。
今回はまず、下面色となるRLM 65の色調について。
20年ほど前にMr. カラーの専用色が発売されて以来、モデラー界隈では概ね決定版として定着している印象がある。
が、私は疑り深いので、それが無かったものとした場合、別の結論に至るのか考えてみた。めんどくさい人だ!!
過去に取り上げてきた日本海軍艦艇と異なり、海外の兵器は一次資料の閲覧・入手が難しく、また、運良く入手した後も言語の壁が立ちはだかる。
さらに色の場合難しいのは、変色・褪色の問題があり、現存の実機片や色見本でも、当時の色と同一とは限らないという問題がある。
そこで、今回はそうした一次資料や実物の情報に頼らずにどこまで色の推定が可能なのか、と云うのをテーマに検証を進めてみた。最初っからここまで邪道なコンセプトのドイツ機色研究も中々無いのでは、と自負している (笑)
検証のポイントは以下の4点。
- 既存書籍・ウェブサイトによる推定値の比較
- モノクロフィルムの感色性からの考察
- RLM 76との比較
- ドイツ語文化における色名の示す範囲からの推察
上記の内、前篇では最初の2点について触れたい。
現在、私が最も釈然としないのが、当時のモノクロ写真の「ほぼ白」なRLM 65と、クレオスや各種資料の「濃く鈍い水色」のRLM 65の明度差。
風防下の隊章やスピナーの黄色より、機首下面のRLM 65が明らかに白く写っているのに注目。[1]
以前、艦艇の塗色について調べた際、昔のモノクロフィルムは青系の色が白めに写る、と云う事は知識として覚えたので、それを考慮した場合にそのギャップが無理なく埋まるのか、と云うのが本稿の主題。
人物の足元付近のRLM 76は胴体帯の黄色より明るく、国籍の白より暗い。また、昇降舵の影がくっきり出るほどの晴天にもかかわらず、空が黄色より明るく写っている点にも注目。[2]
また、各種資料で「RLM 65よりRLM 76は明るい」と云う結論は概ね共通なのに、実際のモノクロ写真では両者はほぼ区別できない点も、感色性の問題から整合できるのではないかと踏んでいる。
4番目は一見無関係に思えるが、モノクロフィルムの種類によっては緑系が青とは逆にかなり暗く写る可能性がある。
故に、青~緑のどのあたりの色相と仮定するかにより彩度・明度の相関性が大きく変わり、1~3番目による推察だけでは結論の範囲が広くなりすぎてしまう。
その広がりすぎた範囲を、色相を限定することである程度現実的な範囲に絞り込むための、4番目である。
既存書籍・ウェブサイトによる推定値の比較
さて、まず1番目の材料から。RLM●●がどの機体のどこに塗られた、と云う情報は比較的充実しているように思うのだが、各色番号毎の具体的色調については意外と体系的にまとまった資料が乏しい。
手持ち資料から「ドイツ空軍塗装大全」 (以下、「大全」)、「ドイツ空軍機の塗装とマーキング」(以下、「MA増刊」)の2書籍、および、ウェブサイト「CLEARED FOR TAKEOFF」内、「第2次世界大戦軍用機の塗色に関する研究」 (以下、「CFT」)の3者を取り上げる。
今回の比較書籍3冊。
また、本文の記述は前述の語学力の問題で検討しないが、洋書「The Official Monogram Painting Guide to German Aircraft 1935-1945」(以下、「Monogram Painting Guide」もしくは「モノ本」) のカラーチップの測色値、資料ではないがGSIクレオスの専用色が存在する場合は、それも比較材料として扱う。
「モノ本」の出版された1980年と云えば、1940年に30歳だった人なら70歳、20歳なら60歳で、今回の資料の中では唯一、記憶が鮮明な当事者の目に触れつつ編纂された可能性のありそうな資料である。
よって、洋書ではあるが、カラーチップの色調を読み解くだけでも有用と考えた。
「大全」にはカラー印刷された見本と、RAL番号やジッケンス調色値で示された文字情報のふたつの色情報が掲載されている。
印刷見本の方は原書や英語版では塗装されたカラーチップだったものが、邦訳版では全く違った色で印刷されてしまっており、信頼性を欠くものとなっているのが残念である。
カラーチップの写真は海外サイト[3] から。元写真の青カブリを手修正したためオリジナルの色調とは異なるが、左の筆者所有の日本語版の印刷色があてにならぬ事はお判り頂けると思う。
ゆえに本稿では、文字情報から得られた色値を修正マンセル値に変換して扱う。
当時の色調を知る最短ルートに思われるカラー写真は、カラーフィルムによる撮影ではなく着色写真と思われるものが多い。
一緒に人物や草花が写り込んでいるものはある程度着色か否か察しがつくのだが、巧みに着色がなされた物は中々判定が難しい。よって、着色の誤りや絵画的アレンジによるミスリードを避けるため、当時のカラー写真は判断材料としない。
以下に主要資料の示す色値をRGB化してみた。
並びは発表順である。表示色は閲覧環境で大きく化けるので参考程度にとどめ、修正マンセル値に注目頂きたい。
Monogram Painting Guide RLM 65 Hellblau | 7.5BG 6/1.5 | 添付色票と日塗工見本の比較[4] |
---|---|---|
ドイツ軍用機の塗装とマーキング RLM 65 ライトブルー | 10G 6/1.5 | 添付色票と日塗工見本の比較[5] |
GSIクレオス Mr. カラー C115 RLM 65 ライトブルー | 7.5BG 6/2 | 日塗工見本近似色の平均値 |
ドイツ空軍塗装大全 RLM 65 1938 | 6.2B 7/3.2 | ジッケンス調色値: S0.15.65を修正マンセル値に変換[6] |
ドイツ空軍塗装大全 RLM 65 1941 | 2.5BG 6.1/1.2 | ジッケンス調色値: P0.05.55を修正マンセル値に変換[7] |
CLEARED FOR TAKEOFF RLM 65 ヘルブラウ | 10BG 6/2 | 「第2次世界大戦軍用機の塗色に関する研究」採用値[8] |
ものの見事にバラバラである (笑)
発表の時系列としては、1980年初版の「モノ本」、1988年初版の「MA増刊」、1990年代中期発売のクレオス「Mr.カラー」、1998年原語版初版の「大全」、2010年公開の「CFT」の順となる。
また、「MA増刊」の参考文献として「モノ本」、「CFT」の参考文献として「大全」がそれぞれ明記されている。
これらのなかで「大全」の1938年色の鮮やかさ、1941年色の暗さが際立っている。
私がマンセル値に変換する際に見誤ったかと思ったが、前出の海外サイトにある英語版のカラーチップの写真でも概ねそのような色調であり、著者ウルマン氏の意図する色そのままと思われる。
また、「モノ本」とMr. カラーの近似値が一致しており、影響をうかがわせる。
RLM 76は明らかに明度差があるが、RLM 65は原書の褪色を考慮すると極めて色調が近い。[8]
モノクロフィルムの感色性からの考察
では検証。以前、色について触れた記事で何度か書いた通り、昔のモノクロフィルムは青色の感色性が強く、白飛びしやすい傾向がある。
ほぼ同時代資料にあたる1936年のカメラ雑誌の記事によると、国内では異なる特性の複数のフィルムの過渡期だったことが窺える。
「CAMERA」昭和11年8月号掲載のモノクロフィルムの感色性[9] | |||
---|---|---|---|
種別 | 赤の感色性 | 緑の感色性 | 青の感色性 |
視感度 (肉眼) | 15.0 | 26.0 | 3.2 |
パンクロ | 10.0 | 8.3 | 25.0 |
スーパーパン | 22.2 | 12.5 | 16.7 |
オルソパン | 10.0 | 16.7 | 16.7 |
上は、先のリンク先からモノクロフィルムの感色性の値を引用し、まとめたものである。
モノクロフィルムの感色性とは、おおざっぱに云えば「対象となる色に対してどれだけ強く感光する (白く写る) か」と云う事。
表の1列目「視感度」より高い感色性を持つフィルムは肉眼の見えより白く写り、低い感色性のフィルムは黒く写る。
例えば「パンクロ」なら、赤緑青の光の三原色の内、青の感色性が視感度に比べて突出して高く、すなわち「青いものが実際より白く写る」と云う塩梅だ。
同記事の視感度データによれば、いずれも共通するのは「青は明るく写り、緑は暗く写る」ことである。
赤については判断が難しく、青以上に明るく写る「スーパーパン」と、やや暗いが比較的肉眼なりに写る「パンクロ」「オルソパン」が共存していたようだ。
日本よりは工業的に進んでいたドイツでも、その傾向自体は同様と思われ、青空が白飛びして雲と区別が付かない写真が多い。すなわち、RLM 65についても実際の色調より明るく写った写真が少なからずある筈、と云う事だ。
その一方で、緑みの強い水色は緑の感色性にも影響を受け、青色の明るく写る分を相殺、もしくはそれ以上に暗く写る可能性も念頭に置く必要がある。
難しいのは、傾向こそ同じとは云え上記3種のフィルム毎に青と緑の感色性は異なる点。ゆえに、例えば「MA増刊」のマンセル色相10Gは青と緑の波長をほぼ等しく含むが、それ即ち「青と緑の感色性の傾向を相殺して肉眼の見えと同じ明るさ!」とはならないと云う事だ。
よって、ここから先は感覚に委ねる比重が高くなり、同じ思考を辿っても、個々人の感覚で辿り着く結論にはバラつきが出てくる筈である。
では、先のデータを明度と青みを元に、「明るく写りそう」な順に並べ替えてみよう。
ドイツ空軍塗装大全 RLM 65 1938 | 6.2B 7/3.2 | ジッケンス調色値: S0.15.65を修正マンセル値に変換 |
---|---|---|
CLEARED FOR TAKEOFF RLM 65 ヘルブラウ | 10BG 6/2 | 「第2次世界大戦軍用機の塗色に関する研究」採用値 |
GSIクレオス Mr. カラー C115 RLM 65 ライトブルー | 7.5BG 6/2 | 日塗工見本近似色の平均値 |
Monogram Painting Guide RLM 65 Hellblau | 7.5BG 6/1.5 | 添付色票と日塗工見本の比較 |
ドイツ軍用機の塗装とマーキング RLM 65 ライトブルー | 10G 6/1.5 | 添付色票と日塗工見本の比較 |
ドイツ空軍塗装大全 RLM 65 1941 | 2.5BG 6.1/1.2 | ジッケンス調色値: P0.05.55を修正マンセル値に変換 |
この中で一番緑分が多いのは「MA増刊」で、上述の通り緑色光と青色光をほぼ等しく含む色だが、視感度との差異から考えればやや青が勝り、実際より明るく写ると思う。
「大全」1941年色はほぼ無彩色で、曇天下や屋内では彩度が落ちて青・緑いずれの影響も受けず、そのままの明度で写るのではなかろうか。
それ以外の各色は白黒フィルムを通さずとも、概ね青みが強いほど明るく見える色であり、明度値・彩度値なりの並びだが、これを撮影するとさらに明度差が強く表れるはずである。
さて、前回、「強風」の記事で行った黄色との明度差による検証をここでも試してみよう。
「モノ本」のカラーチップにおける独軍機の黄色、RLM04は10YR 7.5/14近似で赤みの強い黄色である。
「大全」の記述ではRLM04はRAL1004に相当し、これを日塗工の近似値検索ツールで修正マンセルに置換えると概ね2.5Y 7/12となる。
また、「CFT」も同様にRLM04をRAL1004としてマンセル値を求めているが、変換方式が異なるため上記より赤みの強い9.72YR 6.91/12.15となっている。Mr. カラーの値もこれにきわめて近い。
Monogram Painting Guide RLM 04 Gelb | 10YR 7.5/14 | 添付色票と日塗工見本の比較[10] |
---|---|---|
GSIクレオス Mr. カラー C115 RLM 04 イエロー | 10YR 7/12 | 日塗工見本近似色 |
ドイツ空軍塗装大全 RLM 04 | 2.5Y 7/12 | 対応色RAL1004を修正マンセル値に変換[11] |
CLEARED FOR TAKEOFF RLM 65 ゲルプ | 9.72YR 6.91/12.15 | 「第2次世界大戦軍用機の塗色に関する研究」採用値[12] |
確度の高いネタ元としてRAL番号が判明しているためか、RLM 65に比べるときわめてバラつきが少なく、当時の工業水準を考えればいずれも誤差の範囲内とみて良いと思う。
前掲の写真のようにモノクロ写真ではRLM 04よりRLM 65や76は明るめに写る。
また、前出の表のとおり、黄色系は肉眼の見えよりやや暗く写る (「スーパーパン」だけやや明るめかも?) 。
ゆえに、修正マンセルで明度値7付近のRLM 04は明度6.5~7程度に写ると仮定した場合、RLM 04よりやや明るめに写っているRLM 65はほぼ無彩色と見積もった場合、明度7~8付近となる。
上記の大体の中央値 RLM 04 イエロー | 10YR 7/12 | 日塗工見本近似色 |
---|---|---|
無彩色寄りに解釈した例 RLM 65 | 5B 7.5/1 | 日塗工見本近似色の平均 |
写真の印象ではもう少しRLM 65の方が明るく見えるが、モノクロフィルムでは僅かに含まれる青み分で多少明るく写る筈である。
では、青みを強めに解釈した場合の明度の下限はどうか。
以前、空気遠近法について調べた際に読んだ資料、「景観における見かけの色の推定と調和について[13] 」に、青空の明るさを疑似的にXYZ表色系に当てはめているデータが有った。それによると、明度に相当するZの値が60.35で、3刺激値を修正マンセルに変換すると2.5PB 5.5/9.5付近となる。
実際には、修正マンセルで表せる範囲外の高彩度と思われるので、本稿ではあくまで明度のみを参考値として取り扱う。
日塗工見本帳をお持ちの方は、10B 5/10近似の「69-50T」の色票をご覧いただきたい。
上記とやや異なる値だが、ここまで鮮やかでも、実際の青空の色よりはくすんだ印象なのがご理解いただけるだろう。
明度5の鮮やかな青 | 10B 5/10 | 日塗工見本帳「69-50T」 |
---|
珍しく青空が白飛びしておらず、画面下の雲海の様子が明瞭に判る。RLM 65は青空と同程度かやや明るく写っており、スピナーの白と風防下の隊章の黄色とのほぼ中間の明度。[14]
上記から、空の青を概ね明度5.5に近いものとすれば、RLM 65を明度6程度と解釈した場合に、空と同じ明るさに写るためには青空に匹敵する鮮やかな青でなければならず、これは量産可能な塗料の色として現実的ではない。
青みを強めに解釈したとしても、最も暗め見積もって明度6.5以上有ったとみるのが妥当ではないか。
故に、前掲の各色は「大全」1938年色を除いていずれも明度が低すぎるように思う。
では、上記見本群の範囲外の色の可能性はどうだろう?
まず、明度の部分では明るく見積もった場合、前掲の様に無彩色寄りに解釈する他、緑みを強くした色の場合も明るく写る青と暗く写る緑の成分が相殺され、肉眼での見掛けと同程度に写る可能性も考えられる。
上記の大体の中央値 RLM 04 イエロー | 10YR 7/12 | 日塗工見本近似色 |
---|---|---|
最も明るめに解釈した例 RLM 65 | 5BG 8/2 | 日塗工見本近似色の平均 |
逆に暗く見積もった場合、青み成分をどんどん足してやる必要がある。明度6.5で見た場合、前述の「青空仮説」からすれば10B 6.5/6位まで緑成分を抜き、彩度を上げてやる必要があるのではなかろうか。
上記の大体の中央値 RLM 04 イエロー | 10YR 7/12 | 日塗工見本近似色 |
---|---|---|
最も暗めに解釈した例 RLM 65 | 10B 6.5/6 | 日塗工見本帳より推定値の近似色同士の平均 |
理屈上ではこれでもかなり白く写る筈だが、模型に塗ると異様だろうな、コレ……。
冒頭に掲載した各資料によるRLM 65データの内、上の理論値の範囲内に収まるのは「大全」の1938年色のみ。
他の候補は、明度・彩度が不足し、いずれかの値をもっと高く見積もらねば「黄色より明るく写るライトブルー」にはならないであろう、と云うのが、前篇の結論である。
最も明るめに解釈した例 RLM 65 | 5BG 8/2 | 日塗工見本近似色の平均 |
---|---|---|
無彩色寄りに解釈した例 RLM 65 | 5B 7.5/1 | 日塗工見本近似色の平均 |
ドイツ空軍塗装大全 RLM 65 1938 | 6.2B 7/3.2 | ジッケンス調色値: S0.15.65を修正マンセル値に変換[1] |
最も暗めに解釈した例 RLM 65 | 10B 6.5/6 | 日塗工見本帳より推定値の近似色同士の平均 |
さて、RLM 65だけで絞れる範囲は上記の通りで、明度については従来の説が概ね暗すぎるのではないか? と云ったところまでは絞れたが、色相・彩度についてはまだ曖昧である。
後篇では、その辺りを後継色たるRLM 76との関係性や色名からさらに絞り込んでいきたい……と云うか、現時点で後篇の検証はほぼ終わっているのだが、1本にまとめると余りに長すぎたので已む無く前後篇に割ったのだ。
短くまとめる文才が切に欲しい。
参考書籍
- 『世界の傑作機 No. 152 ユンカース Ju 87 スツーカ』文林堂、2013年、81頁 ^1
- Kennth A. Merrick・Thomas H. Hitchcock『The Official Monogram Painting Guide to German Aircraft 1935-1945』Monogram、1980年、83頁 ^4、11頁 ^10
- 野原 茂「ドイツ昼間戦闘機原色カラーチップ」『モデルアート3月号臨時増刊 ドイツ空軍機の塗装とマーキング VOL.1 昼間戦闘機編』モデルアート社、1988年、93頁 ^5
- ミヒャエル・ウルマン「RLM番号とRAL番号・注文番号との対照表」『ドイツ空軍塗装大全』大日本絵画、2008年、86頁 ^6 ^7 ^11
参考ウェブサイト
- 『Asisbiz.com』2015年6月閲覧
- 「Revell email color」『modelplac.com』2015年6月閲覧 ^3
- Maker-One「第2次世界大戦軍用機の塗色に関する研究」『CLEARED FOR TAKEOFF』2010年 ^8 ^12
- victrola_talking「モノクロフィルムについて教えて下さい。ウィキペディアにいくらか掛か… – Yahoo! 知恵袋」『Yahoo! 知恵袋』2009年 ^9
- 松山 祐子・山下 三平「景観における見かけの色の推定と調和について」『JSCE 公益社団法人 土木学会』2008年 ^13